第二回 CFD-ACE+マルチフィジックスシミュレーションセミナー
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この度、日本イーエスアイでは、一昨年開催しご好評を頂いた、プラズマ、CVD、電気めっきシミュレーション技術の紹介を中心とした第2回マルチフィジックスシミュレーションセミナーを開催する運びとなりました。
近年数値解析では、現象をより現実的に取り扱いたいというニーズにより、マルチフィジックスシミュレーションの重要性が高まってきています。CFD-ACE+は熱流体解析をベースとし、電気化学の分野まで対応可能なシミュレーションソフトウェアで、幅広い分野でご使用いただいています。
本セミナーでは、ESI Group本社からプロダクトマネージャーによる開発動向、電気科学分野に留まらないユーザー様の使用事例発表、さらに、大阪府立大学 大久保雅章教授による「プラズマ・人体近傍ナノ粒子挙動の環境シミュレーション」と題した基調講演を予定しております。
CFD-ACE+ユーザー様はもちろんの事、是非マルチフィジックスシミュレーションにご興味のある技術者、研究者の方々に参加を受け賜りたく、謹んでお願い申し上げます。
ご多忙とは存じますが、皆様のご参加お待ちしております。
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CFD-ACE+を利用したプラズマ・人体近傍ナノ粒子挙動の環境シミュレーション
大阪府立大学 大学院工学研究科 教授
大久保 雅章 様
Abstract
CFD-ACE+は,大気圧環境プラズマやナノ粒子挙動のシミュレーションを可能とする先端の解析システムであり,実験では求めることの困難な各種パラメータを比較的容易に予測可能とする。従って理論家のみならず実験家にとっても貴重な解析ツールとなっている。ここでは,講演者がこれまで取り扱ったCFD-ACE+を利用した環境シミュレーション研究のうち,大気環境浄化に使用される大気圧パルスコロナ放電により形成されるストリーマの形成予測,室内空気浄化に向けた大気圧非熱プラズマによるイオンクラスタ―形成,人体近傍のナノ粒子挙動と人体吸入などのトピックスを取り上げ,詳細について解説する。
Profile
1990年東京工業大学大学院理工学研究科博士後期課程機械工学専攻修了。同年東北大学流体科学研究所助手に就任。
1993年東京工業大学原子炉工学研究所助手、1998年大阪府立大学工学部助教授を経て、現在大阪府立大学大学院工学研究科教授,東北大学流体科学研究所客員教授(2015年度)も兼務する。
現在、大気圧プラズマの産業応用技術の開発,新興国環境対策,企業での環境技術上の課題解決を目的とした研究に従事。
国際電気集塵機連合,Dr. Senichi Masuda Award、日本機械学会フェロー、日本機械学会環境工学部門技術業績賞,功績賞、静電気学会進歩賞、IEEE James Melcher Prize Paper Award、日本機械学会賞(奨励賞)等受賞多数。
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13:30-13:35 | 開会 |
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13:35-14:35 |
基調講演
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14:35-15:45 |
Recent Advances and Plans for Thin Films and Plasma Modeling with ACE+SuiteESI group Kunal Jan The latest release of ACE+ Suite, V2017.0, includes enhancements specifically aimed at helping our users build, analyze, and improve design alternatives easily and rapidly. Additionally, the new release has dedicated physics improvements for Plasma, Electroplating, and Thermal CVD processes. In this talk, we will provide an overview of the release highlights for Thin Films and Plasma customers. We will delve deeper into some of the key features such as “CCP Simulations on Unstructured Meshes”, “Parametric Specification of Inlet Mixtures for ALD”, “Active Area Density for Electroplating” and talk about how these enhancements can be used to handle the increasing complexity of semiconductor equipment and process. We will also do a live demonstration of building Response Surfaces to help users explore the relationships between several input parameters and the critical quantity of interest. We will conclude by discussing our plans for next release. |
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15:45-16:00 |
Coffee Break |
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16:00-16:30 |
外有毛細胞の能動性を考慮した蝸牛振動解析電気通信大学 小池 卓二 聴覚器は外耳,中耳,内耳に分けることができ,特に内耳の蝸牛より中枢側に原因が有る「感音難聴」については,適切な診断法や効果的治療法が十分に確立されているとは言えないのが現状です.これは,生理的環境下における蝸牛振動の直接計測が困難であるため,蝸牛疾患による聴力低下の発生メカニズムが十分に解明されていないことが一因となっています.そこで,鋭敏な聴力の実現に対して重要な役割を担う蝸牛内に存在する外有毛細胞の機能を考慮した蝸牛の振動シミュレーション法について説明し,蝸牛機能の更なる理解や機能障害発生機序の解析事例を紹介します. |
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16:30-17:00 |
続流遮断型アークホーンの数値流体解析一般財団法人電力中央研究所 大高 聡也 続流遮断型アークホーンは,送電鉄塔に設置される筒状のポリアミドを具備した雷害対策装置である。落雷時に溶発したポリアミドがアークジェットとして噴出することにより,故障電流を瞬時に遮断して停電の抑制に貢献する。故障電流の遮断過程においてポリアミドの内部には極めて高い圧力が発生するが,筒状のポリアミドはその圧力に耐える必要がある。ここでは,優れた耐破壊性能を持つ続流遮断型アークホーンを設計するために開発した,ポリアミド内部構造とポリアミド内部圧力・損耗量の関係を明らかにするための解析手法を紹介する。 |
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17:00-17:20 |
CFD-ACE+ を利用した計算例とシミュレーションで必要となるデータベース株式会社アテナシス 池田 圭 DC arcに静磁場を考慮したモデルや,電子源をモデル化した計算例などをご紹介いたします.また,プラズマシミュレーション等で利用可能なデータベースに関し,弊社で追加したものを簡単にご紹介致します. |
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17:20-17:50![]() |
Q&A 閉会 |
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日 程 | 6月2日(金) |
時 間 | 13:30~17:50(13:00 受付開始) |
場 所 | 東京国際フォーラム G402 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号 アクセス |
定 員![]() |
40名![]() |
※ 発表内容は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。